ジムニーシエラ(JB74)のデフオイルを交換していきます。
今回の動画はコチラになります。本記事は動画の前半部分にあたる必要なモノの紹介です。
デフオイル交換に必要なもの

デフオイル交換に用意したものはコチラになります。一つずつ紹介していきます。
デフオイル

交換するデフオイルです。
こちらは、スズキ純正のデファレンシャル用オイルで、ジムニーシエラで指定されている75W-85のものです。デフがノーマルならこれで必要十分だと思われます。
デフオイルの規定量
マニュアルを見ると、ジムニー&シエラの場合、デフオイルの規定量は以下の記載があります。
- フロントデフ:1.6L
- リアデフ:1.3L
合計2.9Lのオイルが必要になります。
デフオイルの注入の性質上、多少はこぼれ落ちるぶんを想定して、3Lくらいが実際の必要量と考えます。なので今回は4L缶で購入しました。余るぶん(約1L)は次回交換時に繰り越しです。

自作デフオイル注入器(重力式)

今回の秘密兵器です。
デフオイルは、横から押し込むように注入するので、何かしらの押し出す動力的なものが必要となります。
これは、僕が考える最も簡単で、合理的かつ誰でも再現できる自作のデフオイル注入器です。
作り方はとても簡単で、オイルジョッキに1.5mの耐油ホースを挿しただけのものです。地球の重力を利用してデフオイルを押し込むため、僕はこれを重力式と呼んでいます。
作成に使用したパーツは以下にリンクを載せているので、同じものを作ってみたい方は確認してみてください。

2Lのオイルジョッキの先端部分に耐油ホースを刺して、テープで固定し、さらに外側から小型のタイラップで締めました。これでオイル漏れは一切ありませんでした。

ホースに漏斗をつけても同じことができますが、ここにあえて2Lのオイルジョッキを使っている理由としては、途中でそこらへんに置いてもオイルが垂れて汚れない、というのと、入れるオイル量が事前に確認できるから安心、という2点です。


耐油ホースは、Amazonでは1m単位で切り売りしているものなので、リンクから購入する場合は「数量2」で購入してください。
ホース長2mで届きますが、ハサミで任意の長さに切ります。ホースはホームセンターとかにもあるので、お急ぎの方はお近くのホムセン探してみても良いですね。
最終的にホース長は1.3mくらいが良さげ(けどもう少し短くできそう)でした。今後、作業のたびにホース長は少しずつ詰めていって、最終的にはジムニーの理想の長さを追求していきたいと思います。
パッキン類

デフのボルトには、注入側(フィラーボルト)と、排出側(ドレンボルト)の2種類があり、どちらも専用のパッキンが挟まっています。
オイルのパッキンは毎回新品への交換が推奨です。
ジムニ&ーシエラの場合はフロント、リアと2箇所デフがあり、両方交換する場合は毎回2枚ずつ使用するので、僕は計10回分(20枚ずつ)購入しておきました。

フィラーのパッキンは樹脂製なので、ぶっちゃけ(自己責任で)再利用しても良さそうな感じはありますが、ドレンのパッキンに関しては、パッキンが潰れることで密閉する仕組みなので、使い回しはしないで確実に新品に変えておきたいところです。
品番はフィラーパッキンが09168-20002で、ドレンパッキンが09168-12002です。
以下2店の楽天ショップから僕は購入しましたが、それぞれに送料がかかるので、行ける方はお近くのスズキディーラーで直接購入されたほうが安いと思います。
ドレンプラグソケット

フィラーボルトは、10mmの四角いスクエアタイプのボルトなので、こちらの専用工具が必要になります。
ここは、サイズが近い3/8インチの取り付け部で外す人もいますが、3/8インチは実際には9.5mmと少しサイズが小さいので、何度も作業しているとボルトをナメたり破損したりする可能性が高い(過去に経験済み)です。
今後のミッションオイル交換時にも使用することも踏まえて、以下の専用工具を購入しておくことを強くおすすめします。


こちらの工具は、3/8インチのラチェットなど差込角9.5mmの工具で使用できますが、外側が六角形状になっているので、17mmのメガネやソケットでも使用可能です。
なので、これを使うとジムニ&ーシエラの場合、フィラーとドレンで17mmのソケットがあればどちらも外せるようになるので個人的には超絶オススメ。
ラチェット類、トルクレンチ

ラチェットレンチとトルクレンチです。
各レンチには手持ちの17mmのソケットが取り付けしてあります。
ジムニー&シエラのデフのボルト類の締め付けトルクはそれぞれ
- ドレンボルト:55N・m
- フィラーボルト:50N・m
となっていて、それなりに強い力を必要とします。なので僕は少し大型のラチェットを用意しました。ボルトを緩めるだけなら17mmのメガネレンチ等でもできると思います。
ただ、締め付けの時の体勢は苦しく、50N・mという力加減が少し難しいので、心配な方は締め付け時にはトルクレンチを使ったほうが無難かもしれません。

あと、ドレンボルトは意外と固くて指で回らず、ネジ山も長めなので、小型のハンドラチェットとクイックスピンナーをセットにしたようなものがあると確実に便利です。
いったんボルトが緩んだら、あとは小型のラチェットやスピンナーでくるくる回します(時短)。
以下のコーケンのZ-EALシリーズは最近一番のお気に入り。地味に高いですが、使いやすい手頃なラチェットハンドルを探している方はぜひ。空転トルクがダントツ軽くてクイクイ回せます。




オイルトレイ

オイルトレイは、オイルを抜くときの受け皿に使います。
エンジンオイルからミッション、デフオイルまでなんでも利用可能。トレイの容量が6Lもあるので、各オイル類の抜き取り作業時に重宝します。オイルフィルターのオイルを切る用の置き場つき。
こちらのオイルトレイは、オイルの抽出口が斜めにきってあるので、実際に使ってみると「想像の3倍くらいオイルを捨てやすい形状」だと実感します。マジでおすすめ。

その他 キッチンペーパーやパーツクリーナー

オイル拭き取り用のキッチンペーパーです。キッチンペーパーなら何でも良きです。
僕はAmazonセールなど安いときに上の画像のものを箱買いしています。オイル交換時は、基本素手作業なので、拭き取り用のペーパーなしではとてもいられないので必需品です。
メーカーは何でも良いのでパーツクリーナーも必需品です。AZのやつが安くておすすめ。
作業後のオイルの垂れたホーシング周りのお掃除、オイルトレイの清掃などに使用します。軽く噴くだけでオイル汚れが溶けてみるみる落ちていきます。



廃オイルはきちんと処理しよう(重要)

余談ですがオイル交換には、オイルをきちんと処理するための準備も必要です。
オイル処理がきちんとできない人は、オイル交換をショップに任せましょう。
僕はホームセンターの18Lのポリタンクをオイル専用の廃油入れにしています。このオイルは、ある程度たまったらガソリンスタンドに持って行って処分していただいてます。
オイルを入れてそのまま燃えるゴミに出せる「廃油処理ボックス」という商品もありますので、お住まいの自治体のゴミ処理ルールを確認の上、オイルを適切に処理してください。
絶対に排水口などには流さないようにお願いします。

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