ハイブリッジファースト バックインサイドオープナーの取り付け方法を誰よりも詳しく解説します

ハイブリッジファーストのバックドアインサイドオープナー カスタム
ハイブリッジファーストのバックドアインサイドオープナー

車中泊の必需品、【バックドアを内側から開けられる神アイテム】を取り付けしましたのでお知らせいたします。

今回の動画はこちらになります。

今回はバックインサイドオープナーの取り付け方法について【誰よりも詳しく】記事にしていきます。

商品の確認

今回購入したのはコチラの商品です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

JB64/JB74 バックドアインサイドオープナー
価格:12,100円(税込、送料別) (2024/10/7時点)


車中泊ガチ勢の強い味方。バックドアインサイドオープナーです。

購入した理由

ジムニーシエラで車中泊
ジムニーシエラで車中泊 前ドアからの出入りが困難

ジムニーシエラで車中泊をしていると、運転席と助手席、どちらのドア周辺も荷物が満載で、後ろのドアから出入りしたほうが効率が良いときがあります。というかほぼその状態です。

僕の場合は特に、車中泊時に撮影もするので、運転席側はカメラと三脚で動かせない状態になります。助手席側もカメラの画角に入れたくない荷物が満載で出入りが困難になります。

その他、車内調理で換気をしたいときなど、少しだけ後ろのドアを開けたいときがあります。そんなときに、いちいち外に回ってバックドアを開けるのはとても面倒すぎるのです。

そこで車内からバックドアを開けられるハイブリッジファーストの【バックドアインサイドオープナー】を購入したわけです。

中身の確認

バックドアインサイドオープナーの内容確認
バックドアインサイドオープナーの内容確認

商品の中身はこんな感じでした。

商品の箱などはなく、画像の品がビニール袋とプチプチに包まれて届きます。画像内の中央右にある「視力検査では上」みたいなリング(Eリング)、重要なパーツなのでマジでなくさないように注意です。

取説と注意書き、パンフレットなど
取説と注意書き、パンフレットなど

その他には取扱説明書と取り付けに関する注意書き、ハイブリッジファースト製品の紹介チラシなどが入っておりました。(全部でA4用紙が3枚)

2枚目注意書きには、ざっくりと要約すると以下のようなことが書いてあります。

  • 自信のない人はプロショップにまかせて
  • わからなかったら勝手にやらないでまず聞いて
  • 説明書をみて理解できない人は取り付けしないで
  • 開封、取り付け後は返品には応じない

もちろん取り付けは自己責任で行います。

取り付け自体はシンプルなので、多少なりとも車いじりをしたことがある方であれば、説明書を眺めながら問題なく取り付けできるレベルです。

ただ、内張りの一部をカットする行程や、そもそものジムニーの内張りの剥がし方など、説明書だけではわかりにくい部分もあると思うので、これから取り付けする方のために、このブログ記事と動画で補足説明しますね。

バックドアインサイドオープナー 取り付け手順

ここからはバックドアインサイドオープナーの取り付けの全行程をつらつら書いていきます。

バックドアの内張り剥がし

まずは、バックドアを開けて内張りを剥がします。

樹脂製の内張り剥がしがあると作業がとても楽なのでマジでオススメ。僕が使っているのは以下のものです。今回は真ん中の一番太いやつ使いました。

内張り剥がし 9点セット

上部5箇所、下部7箇所、中央1箇所の計13箇所のツメを剥がします。

バックドア内張りを裏から見たところ 白丸の部分がツメ位置(13箇所)
バックドア内張りを裏から見たところ 白丸の部分がツメ位置(13箇所)

ツメは単純にボディ側にハマっているだけなので、ツメのある位置のそばから一つずつ引っ張りながらバキバキと剥がしていきます。

力をかけるときは「グィーー…」っとは引っ張らず、「クン!」みたいなイメージで一気に引きます。

内張りの裏側には、こんな感じのツメが13本入っています。これがボディ側に残ったり、地面に落ちたりするので、忘れずに回収して裏側に戻しておきます。

内張りのツメ
内張りのツメ

内張りを剥がすと、透明なビニールで覆われた部分が見えてきます。

ジムニーシエラ バックドアの内張りを剥がしたところ
ジムニーシエラ バックドアの内張りを剥がしたところ

こちらのビニールは、黒い粘着性のゴムボンドのようなものでとまっています。

黒い粘着性のゴムボンド状のもの
黒い粘着性のゴムボンド状のもの

端っこの方からビニールを引っ張って剥がしていきます。剥がしていくと粘着成分はボディに残ったり残らなかったりしますが、気にせずペリペリ剥がしていきます。

内部の金具
内部の金具

ビニールを剥がすと、内部の金具部分が見えてきます。こちらがバックドアを開閉するための金具です。(以下開閉金具と表現)

開閉金具の取り外し

開閉金具を取り外す
開閉金具を取り外す

キットに付属するL字パーツ等を取り付けするので、いったん開閉金具をまるっと取り外します。

  • 右上のロッド
  • 中央下の固定ネジ(10mm)
  • 左からくるワイヤー
  • 配線が固定されているカプラー

4箇所を取り外します。

右上ロッドの取り外し

右上にあるロッドを外します。

白いパーツを上に上げる

上画像の赤丸の部分にある水色の樹脂パーツを上に引き上げてロック解除します。樹脂パーツは車体に固定されていて上に回転するようになっています。

この樹脂パーツを引き上げると、ロッド部分が矢印の方向にスポッと抜けます。

中央下のネジを外す

開閉金具のネジ
開閉金具のネジ

開閉金具を固定しているネジを外します。

サイズは10mmなので、ラチェットとソケットで取り外します。工具がなければプラスドライバーでもいけそうです。

ネジはずし

ワイヤー部分

左側から入ってくるワイヤーをフリーにします。

黄緑の固定具を外す
黄緑の固定具を外す

上の画像で指さしている黄緑色のプラスチック部分のロックを解除します。ここは切り欠きにハマっているだけなので、手前に引けば外れます。

ワイヤーが外れる

切り欠きから外すとワイヤーがフリーになるので、下からくるりと回し込んで中央のタイコ部分を外します。ここは自転車のブレーキワイヤーと同じような仕組みになっているようです。

タイコ部分にグリスが・・・
タイコ部分には大量のグリスが・・・

タイコ部分には、ねっとりグリスが塗ってあるので、なるべく先端は触らないようにそっと外して車体側へ逃がしておきます。

配線が固定されているカプラーを外す

開閉金具の下についている白い配線カプラーの固定を外します。

フリーになった開閉金具を裏返して、樹脂部分を裏からラジオペンチなどで挟んであげるとすぐに外れます。

開閉金具を裏返して、ラジオペンチでつまんで外す
開閉金具を裏返して、ラジオペンチでつまんで外す

これで開閉金具を取り外すことができました。

開閉金具にキットを取り付け

取り外した開閉金具に、キットに付属してきたL字金具を取り付けていきます。

L字金具の取り付け

L字金具を取り付け

説明書に従い、配線カプラーが固定されていた穴(左の赤丸)にネジを入れ、ワッシャーをかませて固定します。ここがレバーの支点になる部分です。

裏側にワッシャーを入れ、ナットで固定していく
裏側にワッシャーを入れ、ナットで固定していく

支点の取り付けは表から、段付きネジ → L字金具 → 開閉金具 → ワッシャー → 固定ナット の順番です。

ワッシャーを入れる
ワッシャーを入れる

L字金具の先端部分には、キットに付属してきた短い金具を固定します。

ネジの入れ方は裏側から、段付きネジ → 短い金具 → L字金具 → 固定ナット の順番です。画像では見にくいですが、短い金具は手前側に曲がる(上向き)方向で取り付けます。こちらはワッシャーなし。

ネジの入れる方向に注意です。支点側(左下)は手前から奥へ、先端(右側)は裏から手前へ。

きっちりと両側からネジを固定しておきます
きっちりと両側からネジを固定しておきます

ネジは両側からガッチリ固定してもレバーは動くような仕組みになってます。

ロッド部分の付替え

開閉ロッド部をキット付属のもの(右のロッド)と入れ替えます。

白い樹脂パーツを右に回転させる

画像中央にある白い樹脂パーツを右側に回転させます。

ロッドのロックが外れる

ロックが外れるので、ロッドを引き抜きます。

ロッドを引き抜いた穴に、下からくるキットの短い金具の穴を裏に来るように合わせて、キット付属のロッドを共入れします。

付属のEリング なくさないように厳重注意

差し込んだロッドの切り欠き部分にキット付属のEリングをはめ込みます。

指で入れようとするとなかなか入りません。ラジオペンチで押し込むように挟むとパチンと入ります。

Eリングをラジオペンチでつまんで溝に入れる
Eリングをラジオペンチでつまんで溝に入れる

これでキットの装着は完成です。裏からみると以下のような感じです。

全体を裏からみたところ

開閉金具を車体に取り付け

取り外しと逆の手順で開閉金具を車体に取り付けします。

開閉金具を隙間から奥に押し込んで、10mmのネジで車体に固定します。ワイヤーを固定し、右上のロッドを差し込んでロックします。

金具を車体に取り付けたところ
金具を車体に取り付けたところ

保護ビニールには、もともと切れ目があるので、今回はここからレバーを出してみました。

その結果、ちょっと無理がありまして、どうしても不自然に隙間が空いてしまうので透明のビニールテープで補修しました。

レバーの通る位置に軽く切れ目を入れたほうがスマートかもしれない。

車体に取り付けが終わったら、一度動作確認してみます。この時点でレバーを右に倒してみて、バックドアの開閉ノブが連動して動けば成功です。

レバーを操作してドアノブが動けば成功
レバーを操作してドアノブが動けば成功

バックドア内張りの穴あけ

バックドア内張りのレバーが通る部分の穴あけをします。

内張りを仮止めしてみて、おおよそのレバーの可動範囲をチェックし、ビニールテープで印をつけました。

レバーの可動範囲をチェック
レバーの可動範囲をチェック

画像ではわかりにくいですが、ここには純正状態で台形の線が薄く入っています。

うっすらと台形の線あり
うっすらと台形の線あり

あくまでも現車合わせが基本だとは思いますが、面倒な方はこの線にぶつかるラインで可動域を決定しても問題はなさそう。

穴を開ける位置は、実測でボディ側から大体11mmくらいの位置です。そこから5mm幅くらいの穴を開けます。どうせカットするときにずれるので、ここではざっくりと測っております。

内張りカットイメージ
内張りカットイメージ

上画像の赤枠の部分をカットするようなイメージ。

穴あけには、アクリルなどを切るためのPカッターが大活躍でした。

オルファ(OLFA) PカッターL型 205B

Pカッターは、切るというよりは「徐々に掘り進めてく」というイメージ。

最初に定規で基準線を2本作って、あとはその線を何度も何度もなぞって削りながら掘り進めていきます。とても力をかけやすく、軽くなぞるだけでも表面が剥けていきます。

少しずつ掘り進めていく

穴あけの場所は作業性が悪く、正確にキレイに開けるのはなかなか至難の業です。このPカッターがなかったらかなりキツかったかもです。神アイテム認定しました。

長辺は簡単だけど、短辺の力調整が難しい。短辺側は5mmのホールソーとかで一気に抜いてしまったほうが楽だったかも、と思ってます。

貫通したら仕上げに大型のカッターを入れて、あとはゴリゴリと力技で開けていきます。勢いあまって手を切らないように注意。ここではオルファのカッターの切れ味にかなり助けられました。

オルファ(OLFA) スピードハイパーAL型 227B ゴム
おそらく10分くらい格闘してついに切り抜いた

最後に平型のヤスリで切り口を整えます。このヤスリはとても使いやすいので1本持っておくことをオススメしたい。

ツボサン エクストリーム 共柄 平 150mm 荒目/細目 HIEX11

内張りの突起部分を少しカット

スライスする箇所
スライスする箇所

内張り裏の赤丸の先端を少しカットします。

試しにカットしないで取り付けしてみましたが、一応レバーは普通に作動はしていました。

ただ、コリコリと微妙に引っかかって段ズレするような感覚があったので、1.5mmくらい薄くスライスしました。

薄くスライス
薄くスライス
レバーに干渉する部分をカットする
レバーに干渉する部分をカットする

この部分はとても柔らかいので、カッターで簡単にスライスできます。

内張りを戻して動作確認

内張りを元に戻します
内張りを元に戻します

内張りを元に戻します。

内張りを取り付けるときには、レバーを先にカットした穴に通すことを忘れずに。

取り付けしてみて、どこにも干渉なく作動すれば成功です。

目隠しのゴムシールと取っ手を貼り付けて完成

ゴムシールを貼り付ける

レバーの穴を隠すようにゴムシールを貼り付けます。

ゴムシートは貼り付けても見た目がちとアレなので、内張りを寸分違わずキレイにカットできる技術がある人は、ゴムシートつけないほうが結果的に見た目は良いかもです。

取っ手はレバーの左に貼り付けました。取っ手使用時は、両面テープとしてはおそらくニガテな横からの力を受けることになるので、強度に不安ありです。

純正ダンパーは開こうとする力が強いので、ドアを閉めるときにはかなり気を使って取っ手の下側に力をかけながら引っ張らないと剥がれ落ちそうな感じがします。

ここには将来的には何か別のしっかりとした取っ手を確実なネジ止めでつけたいと考えてたりもします。

バックドアインサイドオープナー 完成形
バックドアインサイドオープナー 完成形

色々と苦労しましたが完成しました。

取り付け時間は、動画とブログの撮影をしながらだったので、おそらく3~4時間くらいはかかっていると思います。

手慣れた人なら30分、初めてでも1~2時間くらいでいけるのではないかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました