ジムニーシエラ(JB74) 間違いだらけのシフトノブ交換

カスタム

ジムニ―シエラのシフトノブ交換しました。

この記事では、ジムニー及びジムニ―シエラの純正シフトノブの簡単な取り外し方から交換方法までを解説しています。

ジムニ―シエラ シフトノブ交換の動画はこちら

交換方法を動画で見たい方は以下の動画をどうぞ。

必要な工具

シフトノブ交換を行ってみて、これだけは絶対あったほうが良いな、と思った工具を紹介します。

パイプレンチ

アーム パイプレンチ 300mm PW-300

アーム パイプレンチ 300mm PW-300
アーム パイプレンチ 300mm PW-300

もうこれに尽きます。神工具。

動画を見ていただければ一目瞭然かもしれませんが、今回の作業で最も活躍した工具です。これがなかったら、シフトノブを取り外す作業はかなり難航していたかもしれません。

いらないあて布(ぞうきんや洗車タオル、靴下などなんでも可)

マイクロファイバークロス

洗車用のマイクロファイバークロス
洗車用のマイクロファイバークロス

シフトノブやシフトレバーを直接レンチで挟んでしまうと、確実に傷がつくのでこれで保護します。

僕が実際に使ったのは洗車用のマイクロファイバークロスです。今回は使い古しのものを2枚使用しましたが、特にこれである必要はありません。

雑巾でも服の切れ端でも何でもよいので、とにかく傷つかないように柔らかい布をあててあげてください。

バイスプライヤー

バイスプライヤー

バイスプライヤー
バイスプライヤー

動画内ではシフトレバーの回りすぎを阻止するために使用していますが、ジムニ―シエラのシフトレバーは丸くて引っ掛かりがないため、一緒に回ってしまってます。

ぶっちゃけこれは必要なかったかもしれません。

ただ、こちらはあると確実に便利な工具でして、これまでに様々なシーンで僕は助けられています。持っていない方は今のうちに購入しておくと、未来の自分を窮地から救えるかもしれません。

YouTubeにあがってる動画は間違いだらけ

YouTubeでジムニーのシフトノブ交換を検索すると…

シフトノブの上部分を力任せに引っこ抜き(破壊して)、それから内部の樹脂部分をヒートガンで温めて回す、という恐ろしく手の込んだ間違った方法でシフトノブを外している動画が大量に散見されます。

僕が実際に検索した中で7~8割の動画はそんな感じでシフトノブを外しています。

おそらく影響力のあるYouTuberが、最初に間違った方法で動画を発信したため、そこからどんどんその方法が広まったものだと思われます。

シフトノブの外し方はシンプルにネジ回すだけでしょ?

シンプルにこれだけ。

ジムニーに限らず、僕が知る限りでは、ほとんどの国産車のシフトノブは、単純にネジで止まってるだけです。

普通にシフトノブを回すだけで外れるんですよ。ジムニーやジムニ―シエラの場合は、ボンド(ネジロック剤?)状のものでがっちりと固着しているので、普通にやると固くて外れないだけです。

最も簡単なジムニー、およびジムニーシエラのシフトノブの取り外し方

動画撮影時点では、ぶっつけ本番の手探り状態だったので、色々な準備をしました。

実際に作業してみての実感としては、パイプレンチと雑巾(あて布)くらいあればイケるのではないかと思われます

もし、この記事を読んでから実際にシフトノブを取り外す方がいらっしゃいましたら、パイプレンチのみで挑戦してみて、結果をコメントなどで教えていただけると嬉しいです。

まずは手で回してみよう

動画のコメントでもいただいたのですが、「素手で回せた」という方も数人いるようです。

ジムニー、ジムニ―シエラのシフトノブは、内部のネジ部分をボンドで止められていますが、まれに固着が弱い場合もあるようです。もしくは、外せた人のパワーがラオウクラスだったのかもしれません

僕はスズキの熱い意志に負けました。

パイプレンチ使ってみよう

素手で回らなかった方、まずはお疲れ生です。

ここからは素直にパイプレンチを使ってみましょう。僕がそうでしたが、びっくりするくらいすぐに外れます。動画内ではシフトブーツを外したりして色々とやっていますが、実際にはそこまでしなくてもよいと思います。

まずはシフトノブにあて布をします。

まずはシフトノブにあて布をします。
マイクロファイバークロスをシフトノブに巻いています

純正のシフトノブが傷ついても壊れてもどうなっても良いという方は、実はこれも必要なかったりしますね。以下の2手順で作業は終わりです。

  1. パイプレンチをシフトノブの太さにおおよそ合わせて開きます
  2. パイプレンチでシフトノブを挟んで、ネジを緩める方向に回します

ネジを緩める方向は、反時計回りです。運転席側からパイプレンチの柄が前方を経由して助手席側へとを行くように回します。

パイプレンチで回してるの図
パイプレンチで回してるの図

パイプレンチはその構造上、回せば自動的に挟み口が噛みこむようにできています。なので、回していくとがっちり口が食い込んで外れてしまうことはないはずです。

あとは、「てこの原理」でパイプレンチの柄のできるだけ遠い部分を持って、自分を信じて回しましょう。

「カキンッ!」てなって、シフトノブが少しだけ回ればもう成功です。一度ネジが緩むと、あとはレンチを使わなくても手の力だけで回せるようになります。

「カキン」と音がして回りました
「カキン」と音がしてシフトノブが回りました

くるくる回すと、ボンドのカスがぽろぽろと下に落ちながらもシフトノブが外れます。このカスは無理に取り除かないで、そのままシフトノブをねじ込んでも大丈夫です。

ボンドのカス(ネジ山の白い部分)
ボンドのカス(ネジ山の白い部分)

ネジ部は温めなくていいの?

YouTubeの各動画では、温めると内部の接着剤が緩んで外れやすくなる、といった理由から、樹脂部分をヒートガンやドライヤーで火傷するほどチンチンに温めるというのが流行っているようです。

結論から言うと、個人的には温める必要性はないと感じています。

僕が作業をしたときは、雪の降り始めたころで、気温は5~6℃くらい。とても寒い日でしたが普通にパイプレンチのみで外れました。

温めることで内部のボンド、接着剤が柔らかくなるのかもしれませんが、僕が見た中では、誰一人としてその根拠を語れる人はいませんでした。結果的にシフトノブが回っているので否定はしませんが、基本的にはパイプレンチのパワーだけでイケると思ってます。

好みのシフトノブを付ける

僕が購入したシフトノブはこちら。

MONSTER SPORT モンスターシフトノブ Cタイプ 球型 ショート 黒

MONSTER SPORT モンスターシフトノブ Cタイプ 球型 ショート 黒
MONSTER SPORT モンスターシフトノブ Cタイプ 球型 ショート 黒

つるつるの手触りがよくて、今でもお気に入りのシフトノブです。

シフトパターンがないと、車検に通らないらしいので、以下のシフトパターンも購入しました。

Tuningfan メッキ シフトパターン プレート 5速MT車用

Tuningfan メッキ シフトパターン プレート 5速MT車用
Tuningfan メッキ シフトパターン プレート 5速MT車用

こちらもシール付きの金属製で質感高くてお勧めです。僕はシフトブーツに貼りました。

シフトブーツにプレートを貼りました
シフトブーツにプレートを貼りました

ジムニー、ジムニ―シエラのシフトノブのネジサイズ、ネジピッチに注意

ジムニー、ジムニーシエラのシフトノブのネジ規格はM10×1.25です。

なので、これからシフトノブを交換したい場合は、M10×1.25規格のシフトノブを購入すれば純正のネジ山にポン付けできます。

ちなみに、MONSTERスポーツのシフトノブはM12×1.25だったので、そのままではつきませんでした。でも安心してください。ネジサイズ、ネジピッチは大抵の場合変換できます。

お好みのものがなければ、購入したシフトノブのネジピッチやサイズに合わせて、ネジ山を変換するアダプターを使用すれば、どんなシフトノブでも使えると思います。

ジェットイノウエ(JET INOUE) 口径変換 ネジ 12 x 1.25 – 10 x 1.25

ネジ口径変換アダプター M10×1.25 → M12×1.25
ネジ口径変換アダプター M10×1.25 → M12×1.25

無事にシフトノブ交換終わりました。シフトノブの手触りも操作感も大変良くて、とても満足です。

MONSTERスポーツのシフトノブは手触り抜群
MONSTERスポーツのシフトノブは手触り抜群

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