ド初心者のための ジムニーシエラ【JB74】のエンジンオイル交換 その2 (オイル交換)

ジムニーシエラのエンジンオイル交換 メンテナンス
ジムニーシエラのエンジンオイル交換

今回の動画は以下になります。

ド初心者ためのジムニーシエラのオイル交換のその2です。

前回は、オイル交換に必要なものを全て揃えました。今回は実際にオイルを換えていきます。

前回記事はコチラ

ジムニーシエラのオイル交換に必要なもの
ド初心者のための ジムニーシエラ【JB74】のエンジンオイル交換 その1(オイル交換に必要なもの紹介)

ド初心者のための ジムニーシエラ【JB74】のエンジンオイル交換 その1(オイル交換に必要なもの紹介)

ジムニーシエラのエンジンオイル交換

大まかな手順は以下のとおりで行いました。

  • ボンネットを開ける
  • 既存オイル量の確認
  • 段ボールを敷く
  • ドレンボルトを外してエンジンオイルを抜き出す
  • オイルフィルターを外して新しいものと取り替える
  • エンジンオイルを注入
  • エンジン仮始動
  • オイル量を確認してオイルを継ぎ足し
  • 後片付け
  • オイルフィルターの分解、分別

ボンネットを開ける

ボンネットの開け方
ボンネットの開け方 このレバーを思いっきり引っ張る

ジムニー & シエラのボンネットの開け方ですが、運転席の右下にあるレバーを思いっきり引きます。

ボンッという小気味よい音とともにボンネットが浮き上がります。

ボンネットは、走行中に勝手に開かないようにロック機構があります。浮かせたボンネットの隙間から指を差し込んで、赤矢印の方向にレバーを倒すとロックを解除できます。

赤矢印の方向にレバーを倒す
赤矢印の方向にレバーを倒す
ボンネットがフリーになるので持ち上げる
ボンネットがフリーになるので持ち上げる

ボンネットを持ち上げ、右側に突っ張り棒のようなものがあるので、それを立てながら固定穴に入れます。これでボンネットがあきました。

既存オイル量の確認

動画撮影時は、朝イチでの撮影で1度もエンジンを掛けていないため、エンジンオイルがオイルパン側に落ちきっているので、本来のオイル量が見られると思います。

エンジンルームを開けると目立つように鎮座している黄色い輪のようなパーツが、オイルのレベルゲージです。

オイルレベルゲージ
オイルレベルゲージ

こちらを一旦引き抜いて、キムワイプでキレイに拭いてからもう一度止まるまで挿し直して、もう一度引き抜き、既存のオイル量を見てみます。

レベルゲージの上◯と下◯の間がオイルの既定量です。少し見にくいですが、赤矢印の位置に不自然な切れ目があります。これがオイル量です。このくらいを目安に新しいオイルを入れたいと思います。

オイル量はまあまあ入ってる
オイル量はまあまあ入ってる

段ボールを敷く

このお手軽さ。ヤバい
このお手軽さ。ヤバい

ジムニー&シエラの場合は、ジャッキアップしなくても段ボール1枚あればそのまま潜れます。エンジンオイルの交換をする上で、このお手軽さと安心感はヤバいです。全世界に共有したい。

慣れると、洗車感覚でオイル交換ができてしまいますね。

あらかじめオイル注入口のふたは開けておきます
あらかじめオイル注入口のふたは開けておきます

ドレンボルトを外してエンジンオイルを抜き出す

くねくねしながらジムニーシエラの腹下に潜ります。

まずは少し奥の方にあるドレンボルトを目指しましょう。

ちなみにドレンボルトと、後述するオイルフィルターの位置関係は以下写真の通り。このあたりはどのオイル交換動画でも具体的に説明していなかったので入れてみました。

ドレンボルトとオイルフィルターの位置関係
ドレンボルトとオイルフィルターの位置関係

ドレンボルトのサイズは14mmです。ラチェットレンチに14mmのソケットをつけて、取り外します。ネジを緩める方向は反時計回りです。

ドレンボルト
ドレンボルト

余談ですが、一般的なネジは全て時計回りで締める、反時計回りで緩める、です。僕は「の」の字で締めるって覚えてます。

ドレンボルトを14mmソケットとラチェットレンチで緩める
ドレンボルトを14mmソケットとラチェットレンチで緩める

ドレンボルトは少し固いので、緩める際には思いっきりいってください。緩めるときにはソケットがしっかり奥までかかっているか確認も忘れずに。

ドレンボルトが緩んだら、途中からは指で緩めつつ、ギリギリまで車体側にネジを押し付けながら緩めていって、最後に一気に外します。

ドレンボルトを外すとオイルが勢いよく飛びだします。あらかじめトレイを敷いておくことを忘れずに。

飛び出すオイルを愛しい眼差しで見守る
水のように勢いよく飛び出すオイルを愛しい眼差しで見守る

ここでは、愛車の腹の下という非日常感覚を楽しみつつ、オイルがじゃあじゃあと出てくる姿を眺めてうっとりしましょう。

オイルがポタッポタッとたれるようになったらドレンボルトを締めます。今回は超強力ネオジムマグ付きのドレンボルトに交換しました。

TRUST(トラスト) GReddy ネオジムマグドレンボルト MD-02 M14×1.5 11mm

ドレンボルトを入れるときには新品のドレンパッキンを間に入れることを忘れずに。

ドレンボルトの締付けトルクは35N・mで締めました

僕はトルクレンチを使用して、35N・mで締め付けました。

35N・mを手ルク感覚で説明すると、【短いハンドルでかなり強めにググググと締めるくらい】です。(わかりずらい 笑)

オイルフィルターを外して新しいものと取り替える

オイルフィルターを取り外します。写真の上ギリギリにフィルターレンチが見えます。

オイルフィルターを取り外す
オイルフィルターを取り外す

ロッド類が邪魔なので、こんな感じでエクステンションバーで延長しないと本体に届きません。オイルフィルターレンチをエクステンションバー(延長バー)に取り付けてフィルター本体にかけます。

新車で購入してから初めて取り外しますが、オイルフィルターはかなり固めに閉まっていました。緩めるのは反時計回りなので間違えないように。

少し緩まったらあとは手で回します。

手を入れてくるくると回していくと、途中からオイルがダバダバと漏れてきます。あらかじめオイルトレイを下にもってくることを忘れずに。

カップの横からオイルが漏れまくりで切なくなる
カップの横からオイルが漏れまくりで切なくなる

僕は、ロッド類を汚さないように、中くらいの使い捨てカップをフィルターにかぶせて、カップでオイルを受けようと画策したのですが、カップの口径が小さすぎたようで、横から漏れまくりで意味がありませんでした。

失敗したカップ
失敗したカップ

もう少し口径の大きめのカップなら受けられる気がするので、またそのうち試してみます。

新品のオイルフィルターのビニールを剥がして、ゴムのパッキン部分にオイルを塗ります。この作業は昔から「やったほうが良い」とされていますが、よくわかりません。

ゴムパッキンにオイルを塗っているところ
ゴムパッキンにオイルを塗っているところ

オイルフィルターを止まるところまで手でねじ込みます。ここで工具を使わないのは、確実にネジ山にかかっているかを手の感覚で確認するためです。

最後に、トルクレンチを使用して15N・mで締め付けて完了です。

電子式のトルクレンチは設定が楽です サクッと15N・mに設定
電子式のトルクレンチは設定が楽です サクッと15N・mに設定

ここで余談ですが、オイルフィルターは、左右から来るロッド類により刑務所のオリのようになっていて、外したあとに一見すると取り出せなさそうで焦ります。

外せる気がしないオイルフィルター
外せる気がしないオイルフィルター

赤矢印(下写真)の方からまわしていけば取り外し可能です。(新品を入れるときもこちらから)

オイルフィルターを入れる位置
オイルフィルターを入れる位置

エンジンオイルを注入

下回りをパーツクリーナーで一旦清掃してからエンジンオイルを注入します。

キレイに清掃するのは、気分的なものもありますが、万が一、今後オイル漏れしたときにすぐに状況をわかりやすくするためです。

オイルジョッキにオイルを移し替えます。20Lのペール缶なので、あと4回以上も新品オイルがある、と考えるとニヤニヤが止まりません。

水のようなオイルなのでとても入れやすい、が、めちゃ跳ねる
水のようなオイルなのでとても入れやすい、が、めちゃ跳ねる

ジムニーシエラのオイル量は、オイルフィルター交換しないときで3.4L、オイルフィルター交換時で3.6L入るようですが、いったん3.4Lくらい入れてみました。

ロングノズルジョッキで安心して入れられる
ロングノズルジョッキで安心して入れられる

エンジン仮始動

※オイルフィルターを交換しない場合は、この作業は必要ありません。この次の行程に進んでください。

3.4Lを全て入れ終わったところで、レベルゲージで規定量入っていることを確認し、オイルキャップの蓋を閉じてからエンジンを2~3分仮始動します。

あえてエンジンを回すのは、オイルフィルター側に新品オイルを送るためです。これでオイルパンに溜まったオイルがオイルフィルター側にも流れます。

エンジンを回している隙に、下回りの目視確認をしておきます。ドレンボルト周り、オイルフィルター周りをざっと確認して、オイル漏れ、にじみがないかを見ておきます。

ドレンボルト周り、漏れやにじみはなさそう
ドレンボルト周り、漏れやにじみはなさそう

ズボラなオイル漏れ確認方法

ここでまた余談ですが、オイル漏れ確認のために段ボールを下に敷いておくのも一つの方法です。

目視確認が面倒な人向け 段ボールオイル漏れ確認法
目視確認が面倒な人向け 段ボールオイル漏れ確認法

作業後1時間くらいは段ボールを下に置いておいて、最終的にオイル垂れ跡がなければOKってことにします。ズボラな人向け。

オイル量を確認してオイルを継ぎ足し

エンジンを止めて、少ししてからもう一度レベルゲージを確認してみます。

エンジン仮始動後のオイル量

予想通りオイルフィルター側にオイルが回って、オイルパンのオイル量が減っていました。下限近くまでオイルが落ちてます。

0.2Lほど追加で継ぎ足してみると、今度は真ん中くらい。

感覚的に、上◯(アッパー)と下◯(ローワー)の差は1Lくらいかなと予想します。そう考えるともう0.5Lくらい入れても良さそうですが。

ただこの時点で、全てのオイルがまだオイルパンに落ちきってきていないことも想定して、ここからもう0.1Lほど入れて完了しておきました。

オイル量については人により諸説ありますが、僕はアッパーとローワーの間にあれば良しと考える派です。

後片付け、オイル(廃油)の処理

廃油をポリ缶に移しかえるところ
廃油をポリ缶に移しかえるところ

オイルを廃油入れ(ポリタンク)に移し替えます。このオイルトレイはめちゃ移しやすい。

廃油(ポリタンク)は、ある程度溜まったら知り合いのガソリンスタンドに持っていって中身を処分してもらいます。ただ、最近では廃油持ち込みを受け付けないガソリンスタンドも多いそうです。

廃油処理については、スタンドへの持ち込みや、以下のようなオイル(廃油)処理ボックスの検討など、必ずオイル交換をする前に処理方法を確立しておいてください

処理できないからといって、排水口やその辺に捨てないように。

オイル交換用廃油処理箱 4.5L

使用したオイルトレイ清掃します。パーツクリーナーとキムワイプでガンガン拭いていきます。オイルを拭き取ったキムワイプは燃えるゴミとして出します。

オイルジョッキはノズルのキャップ蓋をして、ゴミやホコリが入らないように元のビニール袋に入れて保管します。この上からさらに45Lのゴミ袋などで全体を覆っておくのが吉。

オイルフィルターの分解、ゴミの分別

最後に、オイルフィルターを専用工具にはめて解体します。

こちら初めて使いましたが、マジで神工具でした。

本日の神工具 オイルフィルターカッター
工具にはめてオイルフィルターをくるくる回す
工具にはめてオイルフィルターをくるくる回す

柄についているネジで少しずつ丸刃のテンションをかけつつ、オイルフィルターをくるくる回すことで、丸刃が食い込み、フィルターがパカッと分解できます。

あっさり分解完了
1分くらいであっさり分解完了

中身の分解後、パーツクリーナーで各部を清掃して、キムワイプで拭き取ります。フィルター以外は金属類とゴムなので分別してゴミに出します。

※分別方法はお住まいの自治体のルールに従ってください。

オイルフィルターを切断すると、途中からオイルがダバダバ垂れてくるので、床を汚したくない人は以下のようなステントレーがあったほうが便利です。

高儀 ステンレス角型トレー 深型 大

オイル交換まとめ

いかがだったでしょうか。

オイル交換は、作業が簡単なわりに、めちゃメンテしてる感、充実度が高い
オイル交換は、作業が簡単なわりに、めちゃメンテしてる感、充実度が高い

エンジンオイル交換は、作業が簡単なわりに、めちゃメンテしてる感、充実度が高いです。オイル交換直後のエンジンはとても静かで、なんとなくロスなく回ってる感覚(プラシーボ効果?)もあります。

ジャッキいらずで段ボール1枚ですぐに腹下に潜れるので、興味がある方は自分でやってみることをオススメしたいです。

今回はジムニーシエラのエンジンオイル交換について、必要な工具類から実際の作業方法まで、初心者目線で記事を書いてみました。動画も併せて見ていただけると理解が深まると思います。

オイル交換に関して、何かわからないこと、不明なことなどありましたら、このブログコメント欄や動画のコメント欄へお気軽に書いてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました